🌰大阪府立豊中高等学校 能勢分校だより Vol.04🌰
みなさん こんにちは♫
おいしい情報を発信する食いしん坊のチーボです♪
秋恒例の豊中高等学校 能勢分校 食農流通コースの生徒さんによる銀寄栗販売会を今年も実施します!
今年は11月8日(土)・9日(日)の2日間で開催します。
イベントでは学校の農場で育てた銀寄栗などを中心に、はちみつやジャムなど
様々なものを販売いたします。
11月のイベントまでの間
食農流通コースの生徒さんに学校紹介を含め、農場のこと、地元能勢町のことなど
色々な情報を
【 能勢分校だより 】として発信していただきます🍀
では早速【能勢分校だより Vol.04】です!!
○クリの歴史
クリの歴史はとても古く、縄文時代の遺跡からも数多くのクリが出土しており、古事記や日本書紀にも記述があります。平安時代初期には京都の丹波地域で栽培され始め、現在でも「丹波栗」はブランド品として有名です。
日本各地で栽培されてきたクリですが、昭和16年頃、害虫「クリタマバチ」による被害で日本中のクリ園は大打撃を受けました。以降、この害虫に抵抗性を持つ品種が育成されて現在に至っています。
本校では能勢町を原産とする「銀寄」をはじめ、10品種程度を栽培しています。
そのうち、今回販売する品種について紹介します。
★「銀寄」(ぎんよせ)
江戸時代中期(1753年)、広島から能勢(旧 歌垣村)に持ち帰ったクリを植えて育てたところ、大きくて甘い実をつける樹が発見されました。次第にその栽培が広まり、江戸時代後期の大飢饉の際、このクリが高値で売れて多くの銀札(当時の紙幣)を集めたことが、名前の由来とされています。果実はへん平で、20~25g程度。丹波地方の特産物「丹波栗」の主要な品種でもあります。
★「ぽろたん」
農研機構果樹研究所が交雑育成し、2007年に品種登録されました。日本グリは渋皮がむきにくいのですが、この品種は加熱することで渋皮がむけやすいことが特徴の一つです。鬼皮に切り目を付けてから、お湯でゆでたり、電子レンジで加熱することで渋皮を簡単にむくことができます。果実は約30gとやや大きめで果肉は黄色くホクホクとしていて甘味もあります。
「品種ミックス」には、以下の3つの品種が入っています。
★「国見」(くにみ)
農研機構果樹研究所が「丹沢」と「石槌」を交配、育成したもので、1983年に品種登録されました。「国見」という名前は、クリの産地の一つである熊本県の国見岳にちなんでつけられたものです。病害虫に強く、豊産性であり、早生品種です。果皮は褐色で光沢があり、果重は約25g前後で肉質はやや粉質。甘味と風味は少ないので甘露煮などの加工用としても使われています。
★「人丸」(ひとまる)
千葉県成田市の吉岡次男氏が自身のクリ園で発見し、育成したもので、1985年に品種登録されました。「人丸」という名前は、当時の地名にちなんでつけられたものです。果皮が光沢のある赤褐色で、やや早生の品種であり、風味、味ともに良い品種ですが、現在では生産者が少なく、希少品種となっています。
★「利平」(りへい)
岐阜県山県郡大桑村(現山県市)の土田健吉氏が日本グリと天津甘栗に用いられる中国グリとをかけ合わせて生み出したもので、1950年に登録されました。名前は土田家の家号「利平治」から付けられたとされています。9月中旬から下旬頃がシーズンの中生種で、粉質の果実は甘さがあり、蒸し栗におすすめです。しかし肉質がもろいため、シロップ漬けなどの加工には適しません。果頂部には産毛が多く、果皮は光沢のある暗褐色で果重は20~25g前後となっています。
【能勢分校だより Vol.04】いかがでしたか?
品種によって形や大きさが全然違っていますね!栗の食べ比べなども楽しそうです♪😊
次回の自然豊かな【能勢分校だより】も是非お楽しみに🎵🎵